White matter lesional predictors of chronic visual neglect: a longitudinal study

TumisuによるPixabayからの画像

Marine Lunven,1,2,3 Michel Thiebaut De Schotten,1,4 Cle´mence Bourlon,2 Christophe Duret,2 Raffaella Migliaccio,1,5 Gilles Rode3,6 and Paolo Bartolomeo1,5,7

BRAIN 2015: 138; 746–760

今回はセミナーの講師を務めていただきます、辻本先生のおすすめ半側空間無視の論文をご紹介いたします。

この論文を紐解く前に、辻本先生のサイトでまとめてある半側空間無視の神経機構のノートをチェックしてください。

辻本先生の話は何度か聞きましたがノートで見るより断然わかりやすいです。

注意経路だけでも先に知っておくとさらにわかりやすいと思いますので予習にぜひぜひ閲覧してみてください。

結論

第一に

慢性期における無視の持続には、脳梁膨大部における白質の微細構造変化が関係している可能性がある。

左右の情報伝達を行う脳梁の膨大部損傷があると左半球が右半球で処理された視覚情報を考慮に入れることができないため、左右の注意力ネットワーク間の持続的な不均衡が生じる。

これにより注意ネットワークの再構築を遅らせて、無視の慢性化につながってしまうということが考えられる。

第二に

腹側注意ネットワーク背側注意ネットワークに関連する上縦束Ⅱの損傷度合が空間無視の出現を決定する重要な因子となっている。

私的解釈

今回の論文を読んでみると、

①左右のネットワークがうまくいかないこと
②左右だけではなく右半球内のネットワーク(上縦束Ⅱ・Ⅲ)損傷の程度が慢性化につながる

ということです。

ここから考えられることは、やはり急性期・亜急性期のうちから右側への注意を能動的でも左側に向けるようにしていかなければならないということです。

受動的に向けられれば一番良いのですが、それができていたら苦労しません。

現状はプリズム課題が結構有力らしいのですが、最近ではVR技術を使った研究も出てきているそうです。

半側空間無視が慢性化してしまうと多くの問題を引き起こしてしまいますので、私たちもこのような機序を踏まえて臨床でどんどん考えていかなければならないと思いました。

最後に

半側空間無視を学ぶためには注意ネットワークを学ばなければなりません。今回のセミナーもそのような基礎的知識から入るため、半側空間無視の患者様にだけではなく様々な症状を持っている患者様に応用することができます。

本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

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