2020年10月9日 セミナー後記

療法士のための生理学の復習と活用

血管興奮収縮連関を理学療法士の視点から考える

大塚 亮先生

みなさんお疲れ様です。

本日は10月9日に行われたセミナーの後記になります。

普段臨床では意識できていない部分を掘り下げて話して頂きました。

生理学をしっかり学ばれている先生の講義はとても貴重なお話が盛りだくさんでした。

今回のコラムは私の復習ノート的な感じで書きますので、興味ある方はぜひご覧ください。



交感神経・副交感神経

交感神経・副交感神経は共に節前と節後線維間ではアセチルコリンが伝達物質になります。

組織へ作用するときには交感神経はノルアドレナリン副交感神経はアセチルコリンが伝達物質となります。

国家試験の勉強でやりましたよね。

私は忘れてましたけど・・・

受容体

受容体とはさまざまな分子(神経伝達物質、ホルモン等)を選択的に受容するタンパク質です。

4種類に分類されます。

  • Gタンパク質結合型受容体(GPCR:G-protein-coupled receptor)

M性アセチルコリン受容体・アドレナリン受容体(α、β)等

  • イオンチャネル型受容体

骨格筋細胞膜にあるニコチン型アセチルコリン受容体等

チャネルとは特定のイオンが細胞膜を通過するときの通路です。電荷をもつイオン(Na+、K+、Cl-など)は細胞膜を普通には通過できません。チャネルはイオンが細胞膜を通過するための道になるものです。基本的にはゲートがあり、開閉には細胞内の電位が変わると開かれるものや受容器からの刺激で開かれるものなど様々なチャネルがあります。

  • チロシンキナーゼ受容体
  • グアニル酸シクラーゼ受容体

GPCRはcoupledが名前に入っている通り、Gタンパク質と受容体が結合している構造になっています。

このGタンパク質には3つあってGs(sはstimulate:刺激)、Gi(iはinhibit: 抑制)、Gq(qは不明らしい)があります。

GsとGiは相反する関係になります。

それぞれがいろんな身体の各所に存在しています。

場所によって同じ型の受容体でも役割が変わります。

ここが自律神経系を考えるうえで重要なポイントとなるところです。

例えば気道平滑筋はアドレナリンβ受容体に伝達物質が作用することで弛緩します。

心臓では逆でアドレナリンβ受容体に伝達物質が作用することで収縮します。

心臓と気管によって収縮と弛緩が異なるため、β遮断薬を使用している方の運動処方には注意が必要です。

β遮断薬の種類によっては気管を収縮してしまう可能性があるからです。

講義の中で先生は、受容体のことを知っておくと薬の作用がわかりやすくなるとおっしゃっていました。

私は薬剤の作用・副作用を覚えるのが苦手で、あまり考えずに臨床に当たっていました。

これからは薬のことも考えられるセラピストになれるように努力していきたいと思います。



まとめ

臨床に落とし込みやすい薬剤の話しなどを織り交ぜながら講義していただきました。

我々人間の身体はうまいことバランスを取りながらホメオスタシスを保っています。

このような機能は自律神経系がとても重要な働きをしていることは言うまでもありません。

自律神経系の機能が保てるリハビリプログラムの立案・生活指導を考えるためには生理学的なところをしっかり押さえておかなければいけないと思いました。

大塚先生、熱意をもって話していただき、密度の濃い1時間をありがとうございました。

次回はいよいよ血管興奮収縮連関についてのお話になります。

次回セミナーの前に、最後に出てきた血管弛緩に重要なNOとEDHについて復習をして臨みたいと思います。

本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。



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