話し方が9割

Book Column



永松茂久著 2019.9

第一章;人生は「話し方」で9割決まる
第二章;「また会いたい」と思われる人の話し方
第三章;人に嫌われない話し方
第四章;人を動かす人の話し方

読みやすさ★★★★★
エビデンス度★☆☆☆☆
リハビリ関連度★☆☆☆☆

今回紹介する本は9割シリーズの2回目です。

似たような題名ですが、実は著者は全く違う人です。

今回は話し方がテーマです。

皆さんは話し方について悩んだことはありますか?

私は人前での会話に自信がありませんでした。

まあ仕事柄話すことも多いですし徐々に慣れてきましたが、今でも自信があるとは言えません。

人と話すのは苦手ではないにしろ、自信がないという人は本書を読み終えた後自信が得られるかもしれません。

日常のコミュニケーションが上手くいけば人生は豊かになります。

それでは人生を豊かにする方法を見ていきましょう。



人生は「話し方」で9割決まる

「自己肯定感」という言葉を知っていますか?

読んで字のごとく自分を肯定できているか?ということです。

人生を豊かにするうえで「自己肯定感」は重要なことです。

自己肯定感に関するデータで高校生を対象にしたリサーチがあります。

先進七か国中、日本は七位でした。

なんと最下位です。

それだけ自己肯定感が低い民族ということです。

自分だけではなく、周りの人も自己肯定感について悩んでいるのかもしれません。

この自己肯定感ですが、話す力と関係が深いです。

「人前で話した時に頭が真っ白になってしまった」

「何を言っているのかわからないと言われ自信を無くした」

など苦い経験を元に話すことに対して苦手意識を持ってしまうことも少なくないと思います。

こうした過去の経験一回だけで、話をするのが苦手だと思い込んでしまっている人が多いとのことです。

一度や二度の失敗くらいで会話を怖がる必要はありません。

自己否定から回復するために話相手を否定しないことから始めましょう。

キーワードは「全肯定」です。

否定の無い空間で会話をすることで自己肯定感を高めることが出来ます。

著者の開催するコミュニティでは3つのルールがあります。

コンセプトは「否定の無い空間」です。

①否定しない
②笑顔でうなずく
③プラストーク

私は認知行動療法に似ているなと思いました。

とにかくマイナス面に目を向けず、話しやすい環境で話すことに慣れるということが重要です。

要するに友達と楽しく会話する事から始めればいいと思います。

これなら簡単ですね!

でも世の中、なんであの人の周りにはたくさんの人が集まってくるの!?

なぜか人気のある人っていますよね。

そういう人はコミュニケーションにおける大切なことを知っているのです。

それは以下の3つです。

①人は誰しも自分の事が一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である。
②誰もが自分の事を認めてほしいし、自分の事をわかってほしいと思っている。
③人は自分のことを分かってくれる人を好きになる。

やっぱり人間って自分の事が大好きなんですね。(笑)

これらのことから話し方において最も大切なことは「聞くこと」である。

と著者は語ります。

聞き方が上手ければ相手の自己肯定感を高めることができます。

これは医療従事者なら実践している人が多いと思います。

いわゆる傾聴ってやつです。

話し方の極意は聞き方にあったんですね。

私の職場でも患者さんとの会話で傾聴が上手くできている人もいれば、自分の事ばかりを話す人もいます。

言われてみれば傾聴が上手い人は人間関係も上手く言っていますが、自分の事ばかり話す人は上手くいってない気もします。。。

とにかく聞くことに徹すれば人生が変わるということを頭に入れておきましょう!



聞き上手の達人がやっている3つの表情

「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルがバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。」

byスティーブ・ジョブズ

ちなみに私はバラではなく、ヒマワリの花を贈ります。

そういう問題ではありません(笑)

花の種類の問題ではなくて、その女性が本当に望んでいることは何なのか見極めることの重要性をこの言葉は教えてくれます。

相手を観察し、相手が本当に求めているのは何かを真剣に探しましょう。

そうすれば必ずうまくいきます。

日常で誰しも自分の気持ちを分かってほしい、自分の話を聞いてほしい、という欲求があります。

この気持ちに応えるために「私はあなたに興味をもっているよ。」ということを伝えることが重要です。

伝え方としては「顔の表情」「声の表情」「体全体の表情」を効果的に活用しましょう。

海外の人なんかは体全体の表情(ボディーランゲージ)が上手ですよね。

私たちもああいう表現力を見習う必要があるのかもしれませんね。

拡張話法とは??

自分のトークだけで人を惹きつけていくのは至難の業です。

そこで本書は拡張話法をお勧めしています。

拡張話法には順番があり、感嘆⇒反復⇒共感⇒称賛⇒質問となります。

①感嘆は相手の話を聞いたときに受ける感銘の表現です。

具体的には「へー!」「ほー!」「うわあー!」などの感嘆詞を相手の話に合わせて使います。

ポイントは二つあり、一つ目は語尾に絵文字をつけるように感情をこめます。

二つ目は「-」感嘆詞を伸ばすことです。

この「-」と伸ばす部分に人の感情が込もります。

②反復は相手の話を繰り返します。

これは心理学の分野でもよく使われていると思います。

話を反復して相手の話を広げやすくする意図があります。

③共感は相手の話に感情をこめて理解を示す意味があります。

「わかります」「大変ですよね」「辛かったね」など相手の感情に寄り添う表現をすると良いです。

④称賛は相手を評価します。

それも良い方の評価です。感情多めで伝えると効果的です。

⑤質問は相手の話を中心に展開させていくために行います。

「それで、それで。」「その続きはどうなったの?」などの質問をすると相手の話にどんどんドライブがかかっていきます。

これら拡張話法を使う最大の目的は相手の話を広げることです。

気分よくたくさん話せたなと相手が思えば「また会いたい」に繋がります。

本書が一番伝えたいのは話を聞いてほしければ、話を聞けという事です。

上手く話そうと力むと誰しも上手く話せないと思います。

力みを抜くにはまず相手の話を聞いて、自分のペースで話せば、おのずと上手く話せるようになると思います。



ほめ方のコツ

本書ではほめ方のコツを書いています。

相手をほめるということは会話において大切なことです。

しかしなんでもほめればいいという訳ではありません。

大切なのはやはり相手が何を大切にしているかを考え、どこをほめられると嬉しいのかを観察し、心からほめる事にあります。

本書ではここぞという時に効果的な言葉を紹介しています。

それは「やっぱり」です。

しかもそれを独り言のようにボソッと言うと効果的だといいます。

「やっぱり、おいしいな」「やっぱり、やると思ってた」

などボソッと言うだけで好感度爆上がりです。

ビジネスシーンでの話し方

仕事の場では話をはやくすすめたいが為に自分の話したいことを話してしまいがちです。

しかし相手の求めている話しをすることで「また会いたい」と思われる人になれます。

売り込むのではなく、相手の役に立つ情報を届けるよう心がけましょう。

遠回りの様に感じますが、最終的にものを言うのは人として好かれるかどうかです。

ビジネスシーンでは名刺交換も重要な場面ですよね。

名刺交換の際にはすぐにしまわないことがポイントです。

そしてできるだけ相手の名前を呼ぶように心がけましょう。

繰り返し名前を呼ぶことで覚えることができます。

名前を覚える人は愛されます。

とはいえ、初対面の会話では話題に困ります。

そんな時の為に3大キラーテーマを本書は用意してくれています。

①食べ物
②出身地
③ペット

なぜこの3つなのでしょうか?

これは共通点を見つけるためのテーマです。

上記以外にも共通点を見つけることさえできれば話すことも苦痛ではなくなるはずです。

あとは自己紹介のポイントも紹介されています。

まず、感謝を入れた自己紹介にすることで人の心を動かすことができます。

そして心に響く自己紹介の作り方を3つのステップを紹介しています。

①自分史を書く
②プロフィールをまとめる
③キーワードを絞り込む

以上です。

あとはエッセンスとして失敗談やしくじった話をタイミングよく話すことをお勧めしています。



人に嫌われない話し方

結局、人生を左右しているのはコミュニケーションです。

まず、好かれるより嫌われないことが重要です。

第三章の内容は嫌われない話し方がいくつか書かれていますので紹介していきます。

①余計な一言は言わない。
②正論は直球で伝えず変化球で伝える。
③悩んでいる人に自分の意見を言わず「一緒に考えよう」と伝える。
④肩書き・立場によって話し方を変えない。

これらは常に気を付けて話すようにしましょう。

詳細は本書を読んでみてくださいね!

また、嫌われる話し方には共通点がるようです。

①「4Dワード」を連発する人
②突っ込んだ男女関係や、下ネタを話す人
③お笑い芸人の真似事をする人
④話をまとめたり、結論を出そうとする人
⑤相手の話を奪う人
⑥すぐ馴れ馴れしい口をきく人
⑧負け惜しみを言う人

皆さんは大丈夫でしょうか?

個人的には②に注意が必要だと感じました。

どうやら下ネタは万国共通ではないようです(笑)

気をつけます。。

人を動かす話し方

人を動かすのにも話し方が重要なポイントになってきます。

例えば「がんばれ」という言葉ですが、使うタイミングに気を使う必要があります。

使い方次第では逆効果になってしまいます。

「自分なりに頑張っているのに、、、」「まだ頑張りが足りないのか、、」と価値観を押し付けられた気持ちになってしまう場合があります。

「がんばっているね、あまり無理しないでね。」などまず認めてあげることが重要です。

思い出してください。

人は誰しも認めてもらいたいと思っているのです。

でも頑張っていない人には何ていえばいいの?という疑問が出てきます。

そんな時はストレートに伝えずに例え話をしたり、周りの人が頑張っているエピソードをさりげなく話しましょう。

そうすることでまともな人は「頑張らなきゃ。」と思うはずです。

それでも頑張りが見えない人には叱ることも必要だと思います。

叱る時は相手への「敬意」が必要です。

相手の間違いを指摘するため、どうしても上から目線になってしまったり、感情的になりがちです。

叱る時に敬意を込めるのは一見難しそうですが、コツを掴めば難しくありません。

本書では叱る時に言ってはいけないNGワードを紹介しています。

「君はダメだ」「君のやっていることは意味がない」などが挙げられます。

相手の人格まで否定することは無いですし、行動の意味まで奪う必要はありません。

そうすることで冒頭で話した自己肯定感がズタズタにされ、何もできなくなってしまいます。

では敬意を込めて叱るにはどうしたら良いでしょうか?

ポイントは「労い」です。

そして相手を理解することです。

自分が相手に対して「敬意をもって接しているよ」ということをそのまま言葉にして伝えれば良いのです。

「君ともあろうものが、こんなミスをするなんて」「君らしくないな」など敬意をやんわり伝えてあげることが重要です。



悪口は言わない

世の中いろんな人がいるので、中には悪口や相手の批判ばかりする人がいます。

そんな人の話を聞いても何もメリットはありません。

悪口は必ず自分に返ってきます。

そんな人の対処法は付き合わないのが一番です。

波長の合わない人と付き合うのは自分を肯定する事には繋がらず、自分を否定することに繋がってしまいます。

どうしても付き合いが切れない場合は反応しない練習をすると良いでしょう。

大切なのは周りが言っても自分は言わないことです。

確かに悪口を言う人を相手にすると疲れますよね。

自分の思考もマイナス方向に引き込まれるようで私も言わない様に心がけています。

最近知ったのですが、マーフィーの法則という潜在意識を扱った法則でもやはり悪口は良くないと言われています。

潜在意識は自分と相手の区別がつかないのが特徴で相手の悪口を言ったつもりが自分の潜在意識に刷り込まれてしまいます。

とても興味深い法則なのですが、多少怪しさも感じました。私ももう少し本を読んで勉強してからcolumnでお伝えできればと思います。



まとめ/感想

二回続けてビジネス本を紹介しましたがいかがでしたか?

話すということは人間であれば必ずすることです。

それを改めて学ぶということは中々ない機会だと思います。

本書を読み終えて思った事は冒頭に紹介した3つの事がすべてだったなということです。

①人は誰しも自分の事が一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である。
②誰もが自分の事を認めてほしいし、自分の事をわかってほしいと思っている。
③人は自分のことを分かってくれる人を好きになる。

この3つを頭に入れて会話をすれば何とかなると思います。

リハビリ関連度、エビデンス度は低めに設定してありますが、話し方の本なので日常では役に立つ知識が手に入ると思います。

初心者でもすらすら読めるように工夫されているので読みやすさは星5つとさせていただきました。

皆さんも是非読んでみてくださいね!!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^-^)

次回も楽しみにしていてくださいね<(_ _)>



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