知識を操る超読書術

Book Column

メンタリストDaigo 2019.11

目次
第一章;読書にまつわる3つのフェイク
第二章;読書の質を高める3つの準備
第三章;理解力と記憶力を高める5つの読み方
第四章;知識を自在に操る3つのアウトプット

読みやすさ★★★★★
リハビリ関連度★☆☆☆☆
エビデンス★★★★★

皆さんはどんな風に読書をしているでしょうか?

それとも読書は苦手ですか?

今回紹介する本は読書に対する苦手意識を軽減させてくれるはずです。

読書をしても知識が定着しずらい、内容が思い出せない。という人にもぴったりの本です。

ではどんな内容なのか、簡単に紹介していきます!

読書のサイクル

①本を読む準備をする
②本の読み方を知る
③本から得た知識をアウトプットする。

著者は本から得た知識のアウトプットができるかどうかは「①本を読む準備をする。」の段階で7割が決まっているとしています。

準備が最も重要なのです。

なぜこの本を読むのか?

この本からどのような知識を得たいのか?

という目的意識を持って読書をするのとしないのとでは読書体験の質が異なってきます。

まずはこのサイクルを知り、意識することから始めましょう。

これを踏まえたうえで第一章では読書にまつわる三つの誤解を解説しています。

その誤解とは以下の三つです。

①速読  ②多読  ③選書

ではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

速読のフェイク

速読協会が主催する速読選手権というものがあるそうです。

そこでのチャンピョンはあの分厚い「ハリーポッターと賢者の石」を47分で読んだと言います。

果たして速読は可能なのでしょうか?

私は試してみましたが内容は頭に入らず、途中で断念しました。(笑)

本書の中で2016年にカリフォルニア大学の研究チームが行った研究により結論がでています。

読むスピードを上げると読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる。

読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない。

ということは速読は読んだ気になるだけということです。

もし速読ができているとしてもそれは内容が簡単だという事を意味しています。

ただ速く読むだけでは力にはならないということを覚えておきましょう。

では速読はできないということがわかりましたが、著者のメンタリストDaigoさんは1日に20~30冊の本を読まれるそうです。

矛盾しているように感じますが、メンタリストDaigoさんはスキミングという技術を使っています。

以前にも紹介しましたが、スキミング=拾い読みです。

速く読むよりも重要な個所を拾う技術が大切になります。

読まない選択をするのです。

これが最初は中々難しいですが、先ほど紹介したカリフォルニア大学の研究チームはこうも紹介しています。「読書スピードを確実に速くする唯一の方法はオールドファッションな練習をするしかない」としています。

つまり、ひたすら読むしかありません。

ではスキミングをするにはどうしたら良いでしょうか?

メンタリストDaigoさんは本書でセクションの導入部分と結論を重点的に読むと良いとしています。

科学的根拠を求める場合は出典も忘れずに抑えましょう。

皆さんも勇気をもってスキミングをやってみてください!

多読のフェイク

たくさん本を読めば知識が増えるというのは間違いです。

言われてみれば当然ですよね。

本を読むのが苦手、読書が習慣になっていない人は、本を多く読まなくても大丈夫です。

読む前の準備を大切にしましょう。

ではなぜ事前準備が必要なのでしょうか?

それは本を読む際に明確な目標を立て、アウトプットを具体的にイメージすると脳はいつも以上の働きを見せてくれるからです。

また、フロー状態に入ることが重要だとしています。

フロー=集中状態です。

フロー状態は人類の緊急システムに基づいており条件がそろわないと発動しないとしています。

その条件とは、、

目の前に危機が迫っているとき。

自分の成長、自分の生存に関わるスキルが得られそうな時です。

このようにフロー状態、感情を利用して記憶力を高め、多くの本を読まずとも少ない本から最大限の知識を得られるように意識すると良いと思います。

選書のフェイク

まず、読み手の状況によって本の価値は大きく変わります。

本を読む前に「いい本かどうか?」と悩むのは「コーラはペプシ派?コカ・コーラ派?」と比較しているのと同じです。

まず、読んでみることが重要です。

読んでみていい本であれば、教科書として扱いましょう。

読んでみてダメな本だと思えば、問題集の様に扱いましょう。

どういうことかというと良い本は良い知識が詰まっているのでインプットによく使えます。

反対にダメな本は文句のつけようがあるので、自分ならどう書き直すか?

この本で言っていることを実践しても効果がないのでは?などの疑問が生まれやすいです。

それをアウトプットとして利用しましょうと。本書では紹介されています。

何事もアウトプットする姿勢が重要ということです。

読書を高める3つの準備

読書にまつわる三つのフェイクを見てきましたが、このフェイクを頭に入れつつ、冒頭で紹介した読書のサイクルについて思い出してみて下さい。

①読書の準備をする。
②本の読み方を知る。
③本から得た知識をアウトプットする。

でしたね。

まず最も重要な①読書の準備をする。から見ていきましょう。

本書では本を読む前の有効な準備を3つ挙げています。

メンタルマップ;モチベーションが途切れ気味なひと。

キュリオシティギャップ;本は読んだけどいまいち頭に残らないひと。

セルフテスト;読んでる途中で挫折してしまう人。

それぞれ上記のような人におすすめされています。

メンタルマップとは人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したものです。

キュリオシティギャップとは自分があらかじめ持っている知識と本に書かれている自分が知らない知識の差を意識することで好奇心を刺激するというものです。

セルフテストとは読書前にセルフテストを行い、読書に躓く原因を確認するというものです。

セルフテストはメルボルン大学の研究チームが学生に向けて理解力を深める方法として伝えています。

それぞれ3つの準備は本書に詳しく方法も書かれています。

気になった方は是非本書を手に取ってみてください。

理解力と記憶力を高める5つの読み方

ページの端を折り込んだり、重要な所にマーカーを引く、付箋を貼るなど、本の内容を覚える際、誰もがやったことがあることだと思います。

本書では世界中の研究から2013年にトルコの名門ハジェテぺ大学が行った研究を紹介しています。

その研究では本を理解する力を高める5つのテクニックを明らかにしています。

「予測」読み
「つなげ」読み
「視覚化」読み
「要するに」読み
「質問」読み

上記5つの読み方を実践することで理解力が高まるとされています。

私も本書に出会ってからは実践するようにしています。

私の体感では本の内容が頭に入りやすくなった気がします。

いずれにしてもただの読者にならず、自ら仕掛けていく姿勢が大切だと著者は語っています。

知識を自在に操る3つのアウトプット

「6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない」

アルベルト・アインシュタインの残した言葉です。

本を読んで終わりにしていたら勿体ないです。

そのためにはアウトプットが重要です。

知識を自在に操る3つのアウトプットは

①思考書と科学書のダブル読み
②SPICEで説明力を上げる
③テクニカルタームで聞き手の心をつかむ

と紹介されています。

①思考書と科学書のダブル読みでは古典を読むことをお勧めしています。

古典から古びることのない「真理」を学ぶことで効率よく知識が得られるとしています。

同時に読む科学書は最新のものを追いかけることをお勧めしています。

では、②SPICEで説明力を上げる。とはどういう事でしょうか。

Simplify(単純化)
Perceived self-interest(私的利益感)
Incongruity(意外性)
Confidence(自信)
Empathy(共感)

上記はSPICEの公式と言われ、オックスオード大学教授の心理学者ケヴィン・ダットン博士が人をその気にさせる説得の公式としてまとめたものです。

これもまた本書のなかで詳細に書かれていますので是非読んでみてください。

③テクニカルタームで心を掴むとはどういう事でしょうか?

テクニカルターム=専門用語です。

「説明の際にテクニカルタームを演出として短めに投げかけましょう。」と著者は言います。

相手に興味を持ってもらうためにテクニカルタームを利用するのです。

テクニカルタームを使い、それをわかりやすく言い換えることで説明力はグッと高まると思います。

例え話などを交えるのも効果的です。

間違っても専門用語を並べるような説明は控えましょう(笑)

感想

本書はリハビリ関連度はほぼありませんが、論文や読書を通じて知識を得るためにはとても参考になる本です。

世界中の研究を用いて根拠を示してあるのも本書の魅力です。

そして何より読みやすいです。

本書の中では数多くのコラムも紹介されています。

「ワーキングメモリを鍛える。」「なぜ私は歩きながら本を読み続けるのか」などがあります。

これらがとても勉強になります。

「ワーキングメモリを鍛える。」ではデュアルNバックテストを用いて鍛える方法が紹介されています。

私もやっていますが、最初は全くできなくて落ち込みました(笑)

メンタリストDaigoさんが無料でアプリを出しているので興味がある方はダウンロードしてみてください。

「なぜ私は歩きながら本を読み続けるのか」では歩行、運動をすることでBDNFが分泌されることや、脳血流が増加し、記憶力がアップする。

などの知識が紹介されています。

本を読むのに疲れたら歩き読み!

これは実践してみて本当に良いと感じています。

私なりにアレンジしてエルゴメーターを漕ぎながら本を読むこともあります。

本書はまだまだ紹介しきれない知識が満載です。

是非本書を手に取ってみてくださいね。

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