注意障害の臨床~Attention, please!~

PAPER Column

神経心理学34;155-162, 2018

内山由美子先生

みなさん日々の業務お疲れ様です。

今回は注意障害全般のことが書いてある日本語の資料からセミナー前の予習をしてきたいと思います。

興味のある方はフリーでダウンロードできますのでご活用ください。

→ダウンロードはこちらから

注意の分類

感覚様式による分類

視覚的注意
聴覚的注意

随意性の観点から

意図的・内発的注意,トップダウンの注意
非意図的・外発的注意,ボトムアップの注意

方向性の観点から

方向性注意(directed attention)
全般性注意(generalized attention)

orienting network


特定の情報を選択する機能を持ち,視床枕や上丘,頭頂葉が主に関連する。

背側システム(dorsal attention system)

経路:上頭頂小葉/頭頂間溝皮質(the intraparietal sulcus/superior parietal lobe:IPS/SPL)から上縦束I を経て上前頭回,前頭眼野皮質(frontal eye fields:FEF)

トップダウンの選択を準備・適用する機能。意識的にコントロールすることが可能で,ボトムアップの選択よりも効果が出るのに時間がかかり,working memoryの容量が関係する。

左右半球とも機能はほぼ同等と考えられる。

腹側システム(ventral attention system)

経路:側頭―頭頂葉接合部皮質(the temporoparietal junction:TPJ)から上縦束III,弓状束を経て中・下前頭回(the ventral frontal cortex:VFC)

ボトムアップ的入力に対して,注意を再指向して検出する機能。意図的にコントロールすることが困難で,目立つものや急激に変化したものにひきつけられる機能に関連する。

腹側ネットワークは背側ネットワークに割り込み,青斑核からの調整を受けながら新たに出現したものへの注意をシフトさせることにかかわる。

TPJ は難易度が高いなど課題の要求が大きい場合や,背側システムが関与している際に活動が低下することも知られている。Working memory の容量との関連は小さい。

右半球優位と考えられている。

半側空間無視

大脳半球病巣と反対側の刺激を発見することができない,方向性注意の障害

無視は、

①周囲の環境の中で,病巣と反対側の空間に位置するものがわからないegocentric neglect (自己を中心に片側を無視する)

②無視していない空間にあってもそれぞれの対象物の病巣と反対側半分が認識できないallocentric neglect (物体の半分を無視する)

に分けられる。

空間性注意の側性化仮説:右半球は空間性注意において優位であるため右にも左にも注意が向けられるのに対し,左半球は対側の右にしか注意がむけられないといわれている。

講義を受ける前に知っておくと理解しやすいであろう場所を抜粋して載せてあります。よろしければ参考にしてみてください。

余談

健常者でも注意の中枢である右半球が主に責任を担っている左側に注意が向きやすいと言われています。

みなさん鏡に映った自分と写真の自分が違うように見えるときがありませんか。鏡は自分の顔の左側を見ています。

しかし写真に写っている自分を診るときは顔の右側を見てしまうのです。

女性の方は化粧をするときに注意が必要です。

だって鏡で見ている自分と、人が見ている自分は違うからです。

なので能動的にまず鏡の右側に注意を向ける必要があると推察できます。

これは脳科学で有名な池谷先生の本やコラムにも書かれています。

そちらのほうもご参照ください。

本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

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