排痰能力を判別するcough peak flow (CPF)の水準

―中高齢患者における検討―

山川梨絵・横山仁志・渡邉陽介・横山有里
武市尚也・石阪姿子・岡田一馬・笹 益雄

みなさまお疲れ様です。

今回は8月8日に行われたセミナーで出てきました喀痰能力に関する論文になります。

フリーでダウンロードできるペーパーになりますので、興味のある方はぜひ一読してください。

対象

リハビリテーション実施中の中高齢の入院患者646 名(男性435 名、女性211 名)である。年齢は70.5±11.1 歳。
呼吸困難感や疼痛などの自覚症状のコントロールが不良なために十分な排痰努力が得られない患者、意識障害、認知症や精神症状によって指示動作に従えない患者は対象から除外されています。

CPF測定方法

座位で機械を使用して測定。
最大吸気から随意的な咳嗽を全力で行うようにオーダーしており、測定を3回行って最高値をCPFとしています。

排痰能力

自己排痰の可否と気管吸引の必要性の有無について、病棟における排痰管理の状況を基に、理学療法士が評価。

自己排痰が確実に可能なものを自己排痰可能例。自己排痰が不可能、あるいは可能なこともあるが確実な排痰が望めないものを自己排痰不可能例と分類しています。

自己排痰不可能例では、気管吸引を必要とする気管吸引必要例と飲水やうがいによる加湿療法や呼吸理学療法等の気管吸引以外の非侵襲的な方法によって、排痰が可能となる気管吸引不要例に分類しています。

結果

全対象者を排痰能力別に、自己排痰可能例(446 名)、自己排痰不可能例のうち気管吸引不要例(117 名)、気管吸引必要例(83 名)の3 群に分類した。

年齢、身長、体重、bodymass index(BMI)、動脈血酸素分圧/ 吸入酸素濃度(以下、P/F ratio)、肺胞気―動脈血酸素分圧較差(以下、A-aDO2)、1 秒率以外の呼吸機能の各指標に有意差を認めた。また、疾患の内訳において、神経疾患は自己排痰可能例で少ない結果であった。各群におけるCPF値(平均値±標準偏差)は、順に385.0±167.8、160.2±66.0、82.5±46.2L/min であり(表2)、排痰能力の低下に伴ってCPF は有意な低下を示した(p<0.05)

感想

この論文はまだまだ続きますが今日はここまで。

ここまでのところを見てみると、年齢や身長、体重でも喀痰能力に関与することがわかります。
呼吸器疾患の方はやせ型になりやすいため体重が低いのはなんとなくわかりますが、身長についてはアライメント等の問題があるのでしょうか?数値として有意さが出ていることにちょっとびっくりです。笑

栄養や、筋力、姿勢等を改善されることは咳嗽力を改善させることにつながってくる可能性もありますのでその辺のアプローチの必要性も考えられるのではないでしょうか

本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

次回はいよいよCPFのカットオフ値になります。

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