心不全のアセスメント

PAPER Column

ベッドサイドでできる簡単な評価の有用性について

Value of Clinician Assessment of Hemodynamics in Advanced Heart Failure The ESCAPE Trial

Mark H. Drazner, MD, MSc; Anne S. Hellkamp, MS; Carl V. Leier, MD;
Monica R. Shah, MD, MHS, MSJ; Leslie W. Miller, MD; Stuart D. Russell, MD; James B. Young, MD; Robert M. Califf, MD; Anju Nohria, MD

Circulation. Heart failure

みなさんお疲れ様です。今回ご紹介する論文は、7/11に開催したオンラインセミナー「循環器の知見とアセスメント」の中で紹介されていた論文をご紹介します。

今回は普段英語論文を読みなれていない私が、最近いろいろ便利になってきている翻訳ソフトを使用して読んでみましたので、一読いただければと思います。

初めに

セミナー後記は御覧いただけましたか?少しだけ私の感想も言わせてください。

まず何と言っても山本先生の話がとても分かりやすかったです。話し方も勝手に親近感がわいてしまうくらい楽しく受講できました。笑

内容は私たちセラピストが翌日から使えるような内容ばかりでした。実際めちゃくちゃ使ってます。

次のセミナーも楽しみだなぁ。笑 皆さんも時間が合うようでしたぜひとも参加をよろしくお願いします。

さてさて本題に入りますが今回ご紹介する論文はカテーテル検査と臨床医が病歴・身体検査(H&P検査)から推定した評価結果との間に相関があるかどうか的な論文になります。

方法

うっ血性心不全と肺動脈カテーテル治療の有効性評価試験(ESCAPE)の194人の患者を対象に、充填圧と心拍数のH&P推定値を侵襲的測定値と比較した。

臨床医が評価した内容は

ラ音(なし、1/3、1/3~2/3)、肝腫大(なし、2~4指幅、4指幅)、腹水(なし、微量、中等度、大量)、末梢性浮腫(0、1、2、3、4)、起坐呼吸(枕が1つだけ必要、時折1つの枕で起座呼吸、ほとんどの場合2つの枕が必要、ほとんどの場合3つの枕が必要、ほとんどの場合4つの枕が必要)、胃腸障害(なし、時折、常時)、疲労(安静時、あらゆる活動、日常の日常活動)、および呼吸困難(安静時、部屋の中での歩行、1ブロックの歩行)、腹臥位血圧を測定。肝経静脈逆流(HJR)*1およびS3*2は、存在または不在として記録した。充填圧の上昇は、症状(呼吸困難、腹部不快感、吐き気、または肝板うっ血に起因する嘔吐)または徴候(右心房圧≧8cm、囉音、末梢性浮腫、腹水、または肝巨大症)によって評価した。

*1肝臓に圧力をかけて頸静脈を見る評価 *2心尖部においてⅡ音の120~180 msec後に聴取される低調な音

四肢の温熱と比例脈圧(収取期血圧-拡張期血圧÷収縮期血圧×100)≧25%を重視して末梢灌流の適切性を評価した。

推定された血行動態を分類した。右心房圧(RAP)8、8〜12、13〜16、16mmHg。肺毛細血管楔圧(PCWP)12、12〜22、23〜30、30mmHg;および心係数(CI)1.8、1.8〜2.2、2.3〜2.5、2.5 L/(minm2)に分類された。これらの分類は、H&P のデータの総体に基づいて、調査者の裁量で行われたものである。

ということで臨床医が評価した内容は僕らでもできる内容となっています。しかし、評価を基に血行動態を分類しているんですが、これをどうやったかなどは特に書かれていません。

今回は結論の前に方法のところで出てきた私が聞きなれていない言葉を調べました。

肺動脈カテーテル検査

スワンガンツカテーテルというカテーテルを使用して右心房圧、右心室圧、肺動脈圧、肺動脈楔入圧、心拍出量を調べます。血行動態のモニタリングに有用です。

そこからForrester分類等を使用して状態の把握を行うみたいです。

Forrester分類

肺動脈楔入圧

この論文ではpulmonary capillary wedge pressure(PCWP)となっていますが最近ではpulmonary artery wedge pressure(PAWP)となっています。

肺動脈の血流をバルーンで止めてその先の圧力を測定します。肺毛細血管内および左心房の圧を反映します。ということは左心室拡張末期圧の指標、あるいは肺うっ血の指標とすることができ、経静脈的に左心の評価が可能となります。

・・・・

論文初心者にはボリュームが多すぎるので今回はここまで!

次回は結果と統計処理について書きますのでよろしかったら見てください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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