心不全のアセスメントⅢ

PAPER Column

Value of Clinician Assessment of Hemodynamics in Advanced Heart Failure The ESCAPE Trial

Mark H. Drazner, MD, MSc; Anne S. Hellkamp, MS; Carl V. Leier, MD;
Monica R. Shah, MD, MHS, MSJ; Leslie W. Miller, MD; Stuart D. Russell, MD; James B. Young, MD; Robert M. Califf, MD; Anju Nohria, MD

Circulation. Heart failure

みなさんお疲れ様です。本日も心不全のアセスメントについての続きになります。よろしくお願いします。

H&P検査と心係数の低下との関連

予測心係数は侵襲的評価心係数との相関はなかったようです。

各項目で調べてみると

比例脈圧 (収取期血圧-拡張期血圧)÷収縮期血圧×100 が25%未満で、四肢が冷たい場合、良好な陽性予測値(陽性反応的中度)が得られましたが、心係数の低下とは有意に関連していませんでした。

対照的に、不十分な灌流のグローバル評価(”コールド “プロファイル)は、2.3 L/(min・m2)未満と定義された場合でも、1.8 L/(min・m2)未満と定義された場合でも心係数と関連していたそうです。

予測心係数では相関関係が示されなかったのに対して温かい冷たいで判断するコールドプロファイルの評価で関連がみられたことは、この評価の重要性を示しているように思えます。

入院時と退院時のH&P検査からの予後情報

退院時のH&Pに基づく血行動態プロファイルは入院時よりも重要で、退院時に「湿っている」または「冷たい」と評価された患者では、他の重症度の指標とは無関係に再入院または死亡のリスクが50%増加していることが示されています。

ここでは講義でも紹介されたNohria分類を載せます。この論文から退院時のこの評価はとても重要になるのではないでしょうか。

Nohria-Stevenson分類

私的解釈

JVP、起坐呼吸、比例脈圧、コールドプロファイルはH&P評価としては割と新機能を見るのに適しているということがわかり、フィジカルアセスメントとして積極的に活用していくのが良いと思われます。

講義の中でも先生が行っていた1分半評価にも入っていました。侵襲的に評価できる施設はごく一部であり、我々セラピストはできないため、こういった評価を学ぶことはとても重要ですね。

今回は3回に分けて書きました。最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

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