圧迫骨折の予後予測

PAPER Column

元論文

当院脊椎圧迫骨折入院患者のデータから見えてきたこと

土井大介・一宮晃裕・三谷尚平・稲次正敬( MD )・湊 省(MD)・稲次 圭(MD)

医療法人 凌雲会 稲次整形外科病院



みなさん日々の業務お疲れ様です。

本日は理学療法徳島:2016に掲載された論文のご紹介です。

フリーで落とせますので興味のある方はダウンロードしてみたください。

前回の圧迫骨折のレビュー論文はアメリカの研究がメインでしたが、今回は日本の研究になります。

研究メソッド

対象:認知症・合併症がない受傷後入院し、自宅退院した新鮮例62例

方法:在院日数と性別・年齢・椎体骨折分類・椎体の圧壊率・MRI(STIR)による輝度変化エリアの占拠率・BMI・局所固定直後の入院初期FIMとNRS・受傷前の移動能力の相関関係を調べて、在院日数の予測を試みています。

結果

分析結果から

①MRI(STIR)による輝度変化エリアの占拠率(75%以上)

②局所固定直後の入院初期FIMとNRS

が在院日数に大きな影響を与えます。

圧壊率とBMIは有意差がなかったとのことです。



個人的な解釈

このような研究をみると、圧迫骨折の患者様の診療を行う際、ゴールや期間を設定しやすくなります。

臨床経験から固定直後の痛みと動作が在院日数に係りそうだというのはなんとなくわかります。

しかしそれよりも強い影響があるのはMRIの輝度占拠率だというのは少し驚きです。

MRIをみるときについつい骨折しているかどうかを確認するだけになってしまっています。

この研究を知ったら骨折していることを確認するだけではなく、輝度占拠率を見てある程度の予後を予測することも大切なのではないかと思います。

告知

今度開催しますウェビナーの講師はリハビリ職が臨床で疎くなりがちな生理学を主に勉強されている先生です。

私たちリハビリ職は解剖学的な観点で治療をしてしまうことが多いと思います。

解剖学はそこに何があるかを突き詰める学問。

これに対して生理学はそこにあるものがどういう機能を持っているのかを突き詰めていく学問だとおもいます。

このようなところを学んでいる先生の話は普段なかなか聞けないと思いますので、ぜひセミナーに参加してください。

Twitterでなんやかんやすると半額になりますのでそちらのほうもよろしくお願いします。

本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。



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