
サルコペニアにおける骨格筋ミトコンドリア機能とMyokine の意義
杉本 研先生
日本老年医学雑誌.49.2 2012年
みなさん日々の業務お疲れ様です。
とても久しぶりになってしまいましたがセラピストコラム復活です。
待っていた方は少ないと思いますが・・・笑
これからもこつこつと書いていこうかと思います。
さて今回は前回のつづきを書きたいと思います。
骨格筋ミトコンドリア機能とサルコペニア
高齢者ではミトコンドリア機能不全によりインスリン抵抗性などの代謝異常を引き起こし骨格筋の量的、質的な異常をきたし、サルコペニアが発生する。
降圧薬の一つであるアンギオテンシンⅡ受容体阻害薬(中でもPPARγに選択的に作用するSPPARM)の長期投与がミトコンドリアに直接作用してミトコンドリア機能を賦活させる。
これによりレニンアンギオテンシン系阻害薬やPPAR作用薬のサルコペニア治療への応用が期待される。
私的見解
この論文は2012年の論文になりますのでその後のことも一応調べてみました。
現在でも治療薬によるエビデンスはあまり無い様子です。
栄養などもとても大切だと思いますが、やはり治療の第一選択は運動療法。
運動療法の効果はいろいろなところで言われていますが、ミトコンドリアレベルで考えているひとは少ないと思います。
私自身全く考えていませんでしたが、調べたことをここで少しまとめたいと思います。
ミトコンドリアは酸化系に関与するため、酸化系能力が高い遅筋線維とかSO線維とか言われている筋肉に関係が深いように思えます。
しかしサルコペニアでは速筋線維が委縮すると前回のところで書かせていただきました。
ちょっと矛盾を感じちゃいませんか?
この矛盾を紐解くためにちょっと調べていたら、なんとなくかっこいい言葉「ミトコンドリアダイナミクス」なんて言葉に行きつきました。
次回はこのミトコンドリアダイナミクスについて書こうと思っています。
ミトコンドリアってダイナミクスがあるらしいです。
私は全然知りませんでしたがwww
みなさん次回をお楽しみに!!
ミトコンドリアについてわからないことだらけですので、わかる方いればぜひともメッセージやコメントなどでご教授ください。
なかなか臨床に結びつかない内容で大変申し訳ございません。
本日も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。